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コードを書かなくなった最初の三か月、自分の価値が分からなかった

takumi.dev·2026/07/13 18:32

マネージャーになった週、初めて一行もコードを書かない金曜日を過ごした。夕方、その日やったことを振り返ろうとして、何も残っていないことに気づいた。会議に出て、相談に乗って、採用の書類を読んだ。どれも間違いなく仕事だったのに、自分が何かを作った感覚がまるでなかった。

手を動かして安心しようとした

耐えられなくなって、夜にこっそり小さなバグを直した。翌朝、担当していたメンバーが同じバグを直そうとしていたと知った。彼女の学ぶ機会を、自分の不安を埋めるために奪ったのだと気づいて、しばらく立ち直れなかった。

先輩の EM に相談したら、こう言われた。あなたの成果は、あなたのアウトプットではなく、チームのアウトプットとして現れる。だから遅れて見えるし、自分の手柄には見えない。頭では分かったが、体感として腑に落ちるまでにさらに二か月かかった。

今の自分に効いている考え方

  • 週末に「今週、自分がいなかったら起きなかったこと」を三つ書き出す。会議の議事録には残らないものばかりだった。
  • コードを書くなら、誰の学習機会も奪わない場所を選ぶ。開発環境の整備や、誰も触りたがらないスクリプトなど。
  • 手を動かしたい衝動が来たときは、それが不安から来ていないか一度だけ疑う。

一年経ったいまも、金曜の夕方にふと手応えのなさを感じることはある。ただ、それはこの仕事の性質であって、自分が無能だからではないと、ようやく思えるようになった。

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